中山祐之介

自分が生きている中で「確かに経験した」と記憶する出来事はどれほどだろう。歳を重ね、日々の生活の中で覚えていることをあげる方が難しくなってきた。何気ない生活の経験は「体験」というよりも「処理」のようなもので、代わり映えのなく面白みがないかもしれない。日常の「処理」の中で溜まっていくレシート=財布のゴミ、邪魔、煩わしい紙媒体。そんなレシートにはあなたの歴史が詰まっている。

いらないレシートの束をモノカタリ変換器に投入すると、物語化されたレシートになって印刷される。主人に付随したモノゴトが再生成されて物語化するとき、あなたは、たしかに自分が経験したはずの、あなたの知らない物語を知ることになる。
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