小田崇仁

1953年に開始された日本のアナログテレビ放送は、デジタル放送への完全移行に伴い、2011-12年に停波された。したがって、1953-2012年の空間と2018年現在の空間は、アナログテレビ放送波の有無という点において異なっている。

本作では、2018年現在のアナログテレビ放送波が存在しない空間を枯山水における白砂敷に見立て、枯山水が白砂敷のなかに不在の水の動きを感じさせるように、2018年の空間のなかにアナログテレビ放送波の流れを感じさせる。それを通じて本作は、人間の知覚可能領域の外部で進行する空間自体の“Aging”に対して鑑賞者の想像力を喚起する。
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